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森林は「天然林」と「人工林」に大きく分けられます。神奈川県の県土面積の約4割が森林で、さらにその約4割が人工林です。私たちが利用する木材のほとんどは、人工林から生産されています。 |
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しかし一斉に植えられる苗木は優劣がつきにくく、天然林のような自然淘汰があまり進みません。そのために人の手によって間引くことが必要なのですが、長引く林業不振により、この間引き(「間伐」といいます)が行われていないのが現状です。現在の人工林は木を切ることではなく、切らないことで危機的な状況に陥っているといえるのです。 |
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森林は「緑のダム」ともいわれ、大雨の時に雨水を一時的に溜めて洪水を緩和したり、水質を浄化して、おいしい水を供給してくれたりします。しかし、このような働きも正確にいえば「森林」ではなく「土壌」によるもので、土壌が失われるということは、たいへん憂慮すべきことなのです。 |
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したがって地球温暖化防止対策としては、ある程度の樹齢に達した木を切って、住宅などの材料として長期間にわたって利用し、切った跡に若い木を育てていくのが最も効果的な方法といえます。 では木材を長く使えば良いかというと、もう一つ考慮する点があります。それは、その木材がどこのものかということです。木は重いため、長距離を運ぶと大きなエネルギーが必要になります。 |
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運搬に要するエネルギーを排出される二酸化炭素量に換算して、環境に与える負荷を評価する試みがなされていますが、木材についていえば、地域材だけで住宅を建てた場合の二酸化炭素排出量は、欧州材だけを使用した場合の10分の1以下という試算もあります。 地元の木材を使用することは、エネルギーの節約になり、地球環境の保全にも役立ちます。 このように、間伐材を利用することは森林の保全につながり、さらに地域材を利用することで、地球温暖化防止にも貢献できるのです。 |